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現地レポート

【大会前特集】開幕10日前レポート ~遠慮は無用だ!~ RSS

2015年3月18日 5時46分

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 3月28日(土)から3日間、東京・千駄ヶ谷にある東京体育館を中心とした7会場を舞台に「東日本大震災復興支援 第28回都道府県対抗ジュニアバスケットボール大会2015」が開催される。いわゆる「ジュニアオールスター」だ。
 この大会は47都道府県と、開催地枠として東京都にはもう1チームの出場権が与えられ、全48チームで争う中学生の全国大会である。大会名に「都道府県対抗」とあるように、選手たちが普段通っている学校単位の大会ではなく、都道府県がそれぞれの基準で選んだ選抜チームで戦うこととなる。加えて、より多くの選手にチャンスを与えるために一つの中学校から最大で4人までしか選抜チームに入れないルールが設けられている。

悔しい思いが次のステップアップにつながる(前回大会より)

悔しい思いが次のステップアップにつながる(前回大会より)

 選手たちは勝ち負けにこだわりたいところだろう。それはすごく大切なことだ。しかしそれ以上に、この大会で全国のより高いレベルのバスケットを肌で感じ、より上手い選手の存在を自分の目で見て、知ることが今後のステップアップに大きく役立つはず。最近ではテレビやインターネットを通して、日本というより全世界のバスケット見ることができる世の中になった。しかし直接自分の目で見ることによって、目標がさらに身近になり、はっきりと明確になる。
 また、「見て学ぼう」と意識をすると体に余計な力が入って、いつもの自分のプレイができないかもしれない。だからこそ、まずは全国レベルのバスケットを体感し、存分に楽しんでもらいたい。悔しい思いもするかもしれないが、その悔しさこそが飛躍のバネになるのだ。

 既に男女各48チームの選手登録が終わっている。そのリストを見るかぎり、今年は突出した大きい選手はそれほど数多くはない。もちろん195センチの男子選手もいるし、181センチの女子選手もいる。しかし一方で150センチ台の男子、140センチ台の女子もいる。バスケットは身長の高い方が有利なスポーツではあるが、一方でそれだけではない要素も数多く必要になる。また1人のビッグマンがいると、つい彼、もしくは彼女の高さに頼ってしまいがちだが、それをチームで防ぐことは可能である。そうしたチームワークをどこまで高めることができるか。それがジュニアオールスターを制するために一つのポイントとなる。

選抜チームならではの結束力もこの大会の魅力(前回大会より)

選抜チームならではの結束力もこの大会の魅力(前回大会より)

 昨年度の優勝チーム、男子の大阪府や女子の福岡県は、選抜チームながらしっかりと一つにまとまっていた。そのなかには、その後の夏の「全国中学校バスケットボール大会」、いわゆる「全中」に出られなかった選手もいる。つまり彼ら、もしくは彼女らにとっては、このジュニアオールスターが中学生活唯一の全国大会出場だったわけだ。
 しかしその経験が生きたのだろう、ある選手は平成26年度の「男子U-16日本代表候補選手」にも名を連ねることとなった。繰り返しになるが、つまりは“経験”が次に向かう大きな武器となる。自分の通う中学校だけでは見えなかった世界が、ジュニアオールスターで見えることもあるのだ。顧問の先生(監督)も、親も、そして自分さえも気がつかなかった自分の隠れた才能に、ジュニアオールスターを通して気づくことができるかもしれないのだ。それだけ中学生たちは可能性を秘めている。「可能性の宝庫」といっても過言ではない。

思いきりのいいプレイに期待したい(前回大会より)

思いきりのいいプレイに期待したい(前回大会より)

 また、今大会の出場選手には、昨年度の全中で活躍した選手や、JBA主催の選手育成事業「ジュニアエリートアカデミー(ビッグマン&シューター)」「U-15(もしくはU-14)トップエンデバー」に名を連ねている選手が多くいる。さらには、今年度の「男子U-16/女子U-16日本代表候補選手」に飛び級的に選ばれている選手もいる。
 だからといって、彼ら、彼女らのいるチームが必ず勝つとは限らない。まったく無名の選手たちが集まり、それぞれの持てる才能をチームとしてうまく機能させていけば、すべてのチーム、すべての選手に“全国制覇”のチャンスはあるのだ。
 相手の高さ、強さ、そして速さにひるむことなく、思い切りのいいプレイを期待したい。相手は同じ中学生。遠慮は無用だ!

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